この記事も、特定の正解や解決策を示すものではありません。
実体験とこれまで見てきた事例をもとに、
「なぜそう感じやすくなったのか」背景を整理するための材料です。
1本目で出てきた「使ったあとに残るモヤっと感」を、
個人の性格や考え方の問題にしないことが目的です。
不安が増えた、という感覚の正体
「前よりお金が不安になった気がする」
そう感じていても、よく振り返ると、実際には——
- 収入が急に減ったわけではない
- 貯金がなくなったわけでもない
- 生活が破綻しているわけでもない
それでも落ち着かない。
この場合、増えているのは「不安」そのものより、
決断にかかる負荷かもしれません。
以前は、決めやすかった理由

少し前までは、お金の判断にそこまで迷わなかった人も多いはずです。
- 周りも同じような使い方をしていた
- 情報源が限られていて、比較しすぎなかった
- 「これくらいでいい」という感覚が共有されていた
つまり、以前は、自分で考えなくても済むゆとりがあった。
今よりも、判断を“委ねられる空気”がありました。
今は「自分で決める」場面が多すぎる
今はどうでしょう。
- 情報は多すぎるほどある
- 正解は人によって違うと言われる
- 将来像も、家族の形もバラバラ
その中で、お金の使い方だけは「間違えたくない」「後悔したくない」と思ってしまう。
結果として、どの選択にも100%の納得を求めてしまう。
決めにくさは、慎重さの裏返しでもあります。
「考えすぎている」のではない

決めにくい状態が続くと、自分にこう言いたくなります。
「気にしすぎかな」「もっと割り切ったほうがいいのかな」
でも、これは考えすぎというより、考える材料が増えすぎた状態。
判断力が落ちたのではなく、判断に使うエネルギーが
以前より必要になっているだけです。
決めにくさは、責任感の表れでもある
特にミドル層になると、
- 自分だけの問題ではない
- 先の生活も視野に入る
- 失敗をやり直しにくい気がする
そんな感覚が、無意識に乗ってきます。
だからこそ、「なんとなく」で決めることにブレーキがかかる。
決めにくさは、無責任さではなく、
ちゃんと向き合おうとしている証拠でもあります。
不安を減らすより、判断を軽くする
ここで無理に、「不安をなくそう」としなくても大丈夫です。
まずは、
- なぜ決めにくくなったのか
- それは時代や立場の変化ではないか
そう理解できるだけで、自分を責める材料は減ります。
判断が重くなっている理由が自分の欠点ではないとわかると、
それだけで少し楽になります。

次の3本目では、ここまで整理した前提をもとに、
「じゃあ、どう考えれば少し納得しやすくなるのか」
具体的な視点をまとめます。
正解を決める話ではありません。自分の基準を思い出すためのメモの
ような記事になります。
続けて読んでもらえる前提でそこで一度、考えを整えましょう。

